SNSで人気のインフルエンサーに、企業の製品やサービスをPRしてもらう「インフルエンサーマーケティング」がいま、マーケターの間で注目を集めています。
また、自社サイトや広告キャンペーンといったデジタルマーケティングの施策にインフルエンサーを起用する企業も増えています。
「そもそもインフルエンサーって何?メリットは?」
「成功させるためにはどうしたらいいの?」
この記事では、上記のような疑問を持っている方向けに、インフルエンサーマーケティングのメリットから、成功させるためのポイントについてご紹介していきます。
インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーマーケティングとは、SNSなどの各種メディアで影響力をもつインフルエンサーに、製品やサービスを紹介してもらい、多くの消費者へ認知と購買行動に影響を与えるマーケティング手法のことです。
では、インフルエンサーマーケティングで得られるメリットとは、具体的に何があるのでしょうか。
インフルエンサーマーケティングの4つのメリット
インフルエンサーマーケティングのメリットとしては、下記4つがあげられます。
- ターゲティングがしやすい
- 広告臭が少なく受け入れられやすい
- SNSを通して口コミと拡散が期待できる
- 効果分析といったデータを取得しやすい
順をおって説明していきますね。
メリット①:ターゲティングがしやすい
コスメ・グルメ・旅行など、それぞれのジャンルに特化したインフルエンサーは、そのジャンルへ関心が高いフォロワーを多く抱えています。
コスメなら、コスメインフルエンサーに製品をPRしてもらうことで、コスメに高い興味関心のある消費者層へ、質のいい口コミと共に、商品を効果的に訴求することができます。
メリット②:広告臭が少なく受け入れられやすい
口コミによる商品のレビューが主な拡散方法となるので、一般的な広告よりも広告臭が少なく、見ている人に受け入れられやすいメリットがあります。
メリット③:SNSを通して口コミと拡散が期待できる
インフルエンサーはターゲットにとって共感性の高いコンテンツを生み出してくれるため、質のいい口コミがターゲットの間で拡散されます。
SNSのプラットフォーム上で更に拡散される可能性があるため、効率的に自社製品の認知拡大や購買喚起に繋げることができます。
メリット④:効果分析といったデータを取得しやすい
インフルエンサーマーケティングはほとんどがインターネット上で行われるため、様々なデータの取得が可能です。
リーチ数、エンゲージメント数・率、シェア数などのデータをもとに分析をすることで、PDCAサイクルを回し継続的に施策効果を高めることができます。
インフルエンサーマーケティングに活用されているSNSと、効果測定の指標(KPI)
それぞれのSNSで利用ユーザーの属性や得意分野が異なるため、SNSの特徴を把握して自社のマーケティングに効果的なプラットフォームを選ぶことが大切です。
また実施した施策の効果測定をするためにも、どんな数字(KPI)を観測すればいいのかも意識する必要があります。
さっそく、各SNSプラットフォームの特徴とよく使われる効果計測のKPIを簡単に紹介していきます。
Instagram(インスタグラム)
Instagram(インスタグラム)は写真・動画をメインに投稿するSNSで、20代~30代の男女から人気を集めているSNSです。
特徴でいうと、「ブランドコンテンツ広告」の実装により、企業がインフルエンサーの投稿を自社のSNS広告として配信できる仕組みが加わりました。
これによりInstagramは、商品の認知・ブランディングから購買までを円滑に繋げるSNSとして注目されています。
Instagram(インスタグラム)で設定されるKPI例は下記の通りになります。
- エンゲージメント数・率(いいね、コメント等)
- フォロワー数
- クリック数(遷移数、遷移率)
- コンバージョン数・率(サービス登録、商品購入等)
- インプレッション数
Twitter(ツイッター)
Twitter(ツイッター)は文章をメインに投稿するSNSで、サクッと読める手軽さが人気になっています。
大きな特徴は、その拡散性の高さで、リツイートと呼ばれるシェア機能を使うことで、自分の投稿を広く拡散してもらうことができます。
投稿にURLを入力することができるので、自社サイトへ誘導させることも容易で、うまく活用すれば他のプラットフォームにはない爆発的な拡散が期待できるSNSになります。
また、リアルタイムの情報の検索性にも優れています。
Twitter(ツイッター)で設定されるKPI例は下記の通りになります。
- エンゲージメント数・率(いいね、コメント、リツイート等)
- クリック数・率(遷移数、遷移率)
- リーチ数
- フォロワー数
Facebook(フェイスブック)
Facebook(フェイスブック)は、実名登録制のSNSになります。
イベント集客や、商品販売など、自社のビジネスページとしても活用できるため、多くの企業が利用しています。
20代~40代の、ビジネスの横の繋がりを作るために活用しているユーザーが多く、10代~20代に対してはPR効果は薄くなる傾向があります。
Facebook(フェイスブック)で設定されるKPI例は下記の通りになります。
- エンゲージメント数・率(いいね!、シェア、コメント等)
- フォロワー数、友達数
- コンバージョン数・率(サービス登録、商品購入等)
- クリック数・率(遷移数、遷移率)
Youtube(ユーチューブ)
Youtube(ユーチューブ)は、動画コンテンツを配信するSNSです。
文字では表現できない投稿者の感情や心情が、視聴者に伝わりやすいのが大きな特徴です。
メインユーザーは10代~20代と、とても若い世代が多い印象。
動画の中のボタンを追加することでECサイトに誘導することもできるので、訴求力が高くユーザーの購買に繋げやすいプラットフォームです。
Youtube(ユーチューブ)で設定されるKPI例は下記の通りになります。
- 動画再生回数
- エンゲージメント数・率(良い評価、悪い評価、コメント等)
- クリック数・率(遷移数、遷移率)
- コンバージョン数・率(サービス登録、商品購入等)
人気インフルエンサーを起用したマーケティング事例2選
実際にインフルエンサーを起用した、インフルエンサーマーケティングの事例を見てみましょう。
吉本興業株式会社(渡辺直美)×東京ディズニーシーInstagram(インスタグラム)
投稿:@watanabenaomi703|Instagram
2017年2月7日、芸能プロダクションの吉本興業株式会社がインフルエンサーマーケティングに参入したことを発表し、東京ディズニーランドとコラボしました。
はじめしゃちょうー×アロンアルファYoutube(ユーチューブ)
登録者数日本No.1の人気Youtuberはじめしゃちょうーを起用した、アロンアルファ。
自社商品を動画で取り扱ってもらうことにより、情報の拡散に商品の魅力を効率よく多くのユーザーに伝えました。
投稿:はじめしゃちょー(hajime) |YouTube
インフルエンサーマーケティングを成功させる2つの鍵
インフルエンサーマーケティングを行う際に重要になるのが、誰にどのような投稿をしてもらうかを決めるキャスティングです。
インフルエンサーのキャスティング
自社のプロダクトが狙うべきターゲットを多く抱え、ブランドイメージとの整合性の高いインフルエンサーを選ぶようにしましょう。
マーケティング全体の整合性を取り、相乗効果のある施策を実現することができるので、業者に依頼するのではなく個人でキャスティングする場合は慎重に行いましょう。
KPIを決める
マーケティングで大切なのは、「何を目標として」「何を成果とするのか」など、運用ルールや基本のKPIをしっかり決めることです。
- KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)
- KPI(Key Performance Indicators:重要業績評価指標 )
効果測定を行うことで、自社のブランドイメージを高めることも、目標を効率的に達成させることもできます。
KPI設計を間違えると、期待の効果が得られなかったり、意図した結果に結びつかない結果になるなど、時間と労力が無駄になってしまうので注意しましょう。
インフルエンサーマーケティングとは:まとめ
インフルエンサーマーケティングのメリットや、実際の事例、成功させるためのポイントなどについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
大手企業や芸能プロダクションなどでも有効活用されている、インフルエンサーマーケティング。
迷われている方はこの機会に一度、インフルエンサーマーケティングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。