Webサイトや広告の成果を改善するために、ABテストを利用はかなり効果的です。

ですが、ABテストをどのように実施すればいいのかがわからない方もたくさんいます。

この記事では、ABテストの基礎知識から具体的なやり方までを徹底解説します。

現状、Webの成果向上に悩んでいる人は、必見です!

ABテストとは

複雑な数字
ABテスト」とは、Webページを2種類用意して、ある一定期間表示させることで、どちらがよりユーザーの反応を得たか、より高い成果を出せたかを検証する行為です。

ABテストの例

例えば、上記の画像のように、配色を変えてテストすることもありますし、CVボタンの配置を変えたり、タイトルの文言を変えるなど、変化させてテストする対象は様々です。

主に、Web広告やランディングページの改善のために、ABテストは利用されます。

ABテストのメリット

右肩上がりのグラフ
ABテストのメリットを紹介しています。

メリットは、主に2つです。

  • 信頼性のあるデータがとれる
  • 工数がかからない

ひとつずつ解説していきます。

信頼性のあるデータがとれる

ABテストは、かなり信頼性のあるデータが取れます。

その理由は、2種類のページを同時並行で検証できるからです。

例えば、Aページを1月1日~1月31日まで効果測定し、Bページを2月1日~2月29日まで効果測定したとします。そうすると、AとBで生じた効果の差がページ内容の改善による影響なのか、何かしらの外的要因(シーズンや流行りなど)による影響なのかが分からず、正しい評価ができません。

ですが、ABテストはページ内部だけを変更させ、その他の条件を一致させた状態で検証できるので、かなり信頼性のあるデータが取れます。

工数がかからない

信頼性のあるデータが取れるだけでなく、ABテストを実施するための工数が少ない点もかなりメリットになります。

ABテストは基本的にページカラーやヘッダーのテキスト、CVボタンの配置場所など、細かい部分の修正だけなので、工数はさほどかかりません。

このように、「お手軽かつ信頼性のあるデータがとれる」点がABテストのメリットですね。

ABテストのデメリット

海面から乗り出す野生のサメ
ABテストのデメリットも紹介しておきます。

デメリットは、ある程度のPV数がないと正確なデータが取れないという点です。(ABテストに限ったことではありませんが、検証にはそれなりの数字が必要です。)

AとB、どちらが効果的だったのか、ユーザーを誘導できたのかを見極めるのに、PV数が50や100では本当に効果があったかどうかは言い切れません。

明確な必要PV数などはありませんし、どこをゴールとするかによっても変わりますが、「測定するPV数は多ければ多いほど良い」と考えられます。

ABテストのやり方

貯金箱にお金を運ぶ様子
ここからは、意味のない検証を繰り返さないために、ABテストの具体的なやり方を解説していきます。

おおまかな流れは下記のとおりです。

  • ABテストの目的を明確にする
  • 検証する前に仮説を立てる
  • 検証結果から次の施策を考える

ひとつずつ解説していきます。

ABテストの目的を明確にする

そもそも、なんのためにABテストをするのか、どういった検証ができればゴールなのか、ABテストの目的を明確にするところからスタートです。

一例として、紹介します。

最終的な目的は、CVR(コンバージョン率)を向上させること。そのためには、CVボタンまでの導線や、直帰率の低下、滞在時間の上昇など、様々な要因が必要になってくる。なので、今回のABテストではCVボタンの配置場所を改善して、効果検証することを目的としよう。

このように、1回1回のABテストでどこを改善してどんな目的を果たしたいかを明確にすることが重要です。

検証する前に仮説を立てる

目的が設定できたら、すぐに検証するのではなく、まずは仮説を立てることが大切です。

例えばCVボタンを、ページの一番下にだけ設置するのではなく、各セクションの終わりごとにすべて配置することでCV数が増えて、CVRが改善できるのではないか。

このように、いまの懸念点をどう改善すれば効果が期待できそうかを仮説立てて検証することで、検証結果が狙い通りかどうかを簡単に分析することができます。

検証結果から次の施策を考える

ABテストを実施して、結果がでたらそこで終了ではありません。

検証結果に対して分析を行い、その分析結果をもとに次の施策を考えるところまでを一連の動きとしましょう。

  • テスト前に立てた仮説通りの結果になったのか
  • もし仮説通りならもっと改善できる点はないのか
  • もし仮説通りいかなかったらどこが間違っていたのか
  • 間違っていた点を明確にするために次はどんな施策が必要か

などなど、検証結果を冷静に分析して次の施策を練ることで、よりよいページが完成されていきます。

ABテストは単発で終わることはありません。何回も繰り返して小さな改善を積み重ねていき、レベルアップしていきましょう!

ABテスト無料ツール

ABテストを簡単に実施できる、無料ツールをひとつ紹介します。

Googleオプティマイズ」は、Googleが提供しているABテストを行うためのツールで、簡単な操作で本格的なABテストが実施できます。

Googleオプティマイズのアカウントを開設すれば(Googleアカウントがあれば、誰でも開設できます)、あとは成り行きで利用方法がわかりますので、ぜひ一度試してみてください!

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まとめ

いかがでしたか。

ABテストを繰り返し実施することで、確実にCVRは改善されますし、引いてはそれが企業の売上になります。

Abテストの目的を明確にして、仮説を立てながら検証し、結果を分析して次につなげる。この3ステップを忠実に守りながらABテストを行い、Webページをぜひ成長させてください!