近年、ネットの利用者が増えていることから、企業にとってもWEBマーケティングは無視できない存在となりました。

今後もこの流れは加速すると予想されており、マーケターの中でもWEBマーケターは注目される職業になりつつあります。

この記事では、WEBマーケターになりたい、興味があると思っている人に向けて、WEBマーケティングの世界を5分で解説していきます。

そもそもマーケティングとは

webショッピング

マーケティングとは「物が売れる仕組みを構築する」ことを言います。

かの有名なピーター・F・ドラッカーはマーケティングについて「マーケティングの理想は販売を不要にする」といっています。

つまり、販売(売り込み)をしなくても物が売れてしまう状態にすることがマーケティングの理想と謳っているのです。

「物が売れる仕組みを構築する」、これがマーケティングです。

また、様々な情報を数値で集め、知識を用いて狙いをもった施策を施し、物が売れる仕組みを構築する人達を「マーケター」と呼びます。

では、WEBマーケティングとは何をいうのでしょうか。

WEBマーケティングとは

WEBマーケティングとはその名の通り、WEBを中心に行われるマーケティングのことを言います。

紙媒体と違い、WEB上で行われるWEBマーケティングであれば、施策の結果を全て数値で管理することができます。

  • PV:サイトへの訪問数
  • CV:サイト上で獲得したい最終ゴール
  • CVR:CVに至った割合
  • CPC:1クリックにかかる単価
  • CPA:1CVにかかった単価

WEBでマーケティングを行う人が、WEBマーケターになります。

WEBマーケティング業界の特徴

アプリケーション
WEBマーケテイング業界は非常に変化が激しく、毎日のように新しい情報が現れます。

ここ近年の間だけでも、どれだけの新しいSNS(ソーシャルネットワーク)が世の中に出たでしょうか。

SNSに限った話ではありませんが、あまりにも早いスピードでテクノロジーの技術進化が行われるため、WEBマーケテイング業界は「ドッグイヤー」とも呼ばれています。

そのため、WEBマーケターはターゲットに対し、的確なタイミングで的確な情報を届けるためにも「今何が流行っているのか」「どんなメディアがあるのか」など、常にアンテナを張って情報収集をする必要があります。

WEBマーケティングの重要性と今後の展望

経済産業省の調査では、個人向けのインターネット市場を9.5兆円、企業間取引については262兆円として、その規模は年々拡大していると報告しています。

これは、魅力的な商品をインターネット上でアピールする企業や、ネットショップが増えてきたこと、インターネット利用者が増え、そこでビジネスをすることに抵抗が減ってきたことを意味しています。

つまり、インターネット上で企業と顧客がより密接な関係になりつつあることがわかります。

インターネットの普及とともに顧客との関係を広げてきた企業は、その規模に関係なく売り上げを伸ばしています。

そして、世界と繋がっているネットの特徴を利用し、グローバルにビジネスチャンスを広げようとしています。

WEBマーケターの仕事内容と、2つの施策例

WEBマーケター
WEBマーケターは、WEB上で行う策の目的達成のために、さまざまな施策を講じます。

その後、施策の結果からユーザーの流入経路や離脱率を分析し、施策の検証・改善を行います。

集客だけでなく「現代に生きる人々はどんなん生活を送っているのか」など、時代の動きを読みながらユーザーのニーズへ先回りし、ときには新たなマーケットの形を自ら作り上げていきます。

WEBマーケターの仕事では、担当市場に関する専門知識だけでなく、常に社会の変化に対して幅広くアンテナを張り、臨機応変なマーケティングを行う柔軟さが求められます。

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)

SEO対策というのは、検索エンジンにWEBサイトの内容を適切に伝え、検索結果でより上位に自社サイトが表示されるようWEBサイトを作成・調整することをいいます。

見込み客を効率的に獲得するためにも、アクセス数を増やすためにも、SEO対策をして検索結果で上位表示させることはとても重要です。

最近では、ユーザーファーストのコンテンツがSEO対策として重視されています。

ユーザーにとって有益である、見やすい、使いやすい、など様々な観点から総合的に良いと評価されなければ、自社のWEBページが検索結果で上位に表示されないのです。

SEO対策のメリットは、予算をかけずに施策を施すことができることです。

LPO(Landing Page Optimization:ランディングページ最適化)

WEBサイトへ訪れたユーザーを引き留めたい場合はLPOを行います。

ユーザーが最初に訪れたページのことをランディングページといい、LPOとはこのランディングページを改善・離脱率の減少を試みることを言います。

WEBマーケターは「ランディングページにどのような工夫が必要か」を考えながら、ランディングページを含むWEBサイト全体の構成の見直しを行います。

WEBマーケターに求められるスキル

書く人

経験者、未経験者関係なくWEBマーケターとして求められるスキルは、「コミュニケーションスキル」「情報収集能力」です。

組織内で仕事を円滑に進めるためにも、WEB業界で生き残るためにも必ず必要になるスキルです。

商品企画から営業に至るまで様々な分野にかかわる仕事のため、他部署との連携は必須になってきますし、いいアイディアを出すためにも積極的にコミュニケーションを取る必要があります。

またWEB業界は日々目まぐるしく変化していきます。

これに加え、WEBマーケティングは範囲が広いため、常に流行りやニーズに敏感に注目し続ける必要があります。

情報がないところから、いい施策は生まれにくいです。

自分の元にいかに多くの情報を集められるか、といった情報収集能力もマーケターには求められます。

WEBマーケティングとは:まとめ

タブレット

WEBマーケティングの歴史はまだ20年ぐらいと、とても歴史の若い職種になります。

しかし、90年代から近年までネットの利用者は衰えるどころか、増加の一歩をたどっており、ネット利用者が増えるとともに、業界問わず様々な企業がWEBマーケティングを無視できない時代になりました。

将来性がありながらも、WEBマーケティングの経験者が少ない今、WEBマーケティングを学びWEBマーケターを目指すにはとてもいいタイミングかもしれません。