2019年3月13日、Googleがコアアルゴリズムのアップデートを公表しました。

これに伴い日本では3月14日以降、Googleの検索順位に大幅な変動が確認されています。

今回は、3月にあったアルゴリズムアップデートによるサイトへの影響今後のSEO対策方法を解説していきます。

アップデートの概要

3月のアップデートは、パンダアップデート(コンテンツの品質)ペンギンアップデート(被リンクの質)のように、特定の事象を狙い撃ちしたものではなく、具体的な更新内容は公表されていません。

また、Googleが3月13日に公表する数日前から検索順位の大幅な変動が確認されており、特に3月2日と3月6日の順位変動が顕著で、このタイミングでアルゴリズムがアップデートされたのではと巷では噂されていました。

では、具体的にサイトにどのうような影響が出ているのでしょうか?

サイトへの影響

崩壊している町
検索順位が大きく変動し、多くのサイトが良くも悪くも影響を受けています。

今回のアップデートでは、「健康、医学」「就職、転職」「金融系(クレジットカードなど)」などのいわゆる”YMYL系”のサイトに大きな影響がでていると数多く報告されています。

また、美容・ファッション系サイトも大きな順位変動が見られ商標を扱っているサイトは根こそぎ順位が落とされました。

さらに、大手ショッピングサイト内に横行している不正なレビュー(ステマなど)の影響なのか、Amazonや楽天の順位が下がり、物販の比較・ランキングサイトが上位表示されるようになりました。

3月14日から始まった検索順位の変動は、今後しばらく続くと予想されます。

影響から分析できること

順位変動の様子から今回のアップデートの内容を分析すると、以下の更新が考えられます。

ドメインパワーの評価

3月2日と3月6日の順位変動で以下のような特徴が見られました。

2日KWと関連性の高いタイトル名をもつページが一度高い評価を受けた
6日高い評価を受けたページの中で、ドメインパワーの弱いサイトの評価が落とされた。

このことより、ページの質を見定めて最終的にサイト単位で評価していることが分かります。

また、これまで放置していたサイトの順位が急に上昇したという報告が複数あり、ここからアルゴリズムの変更内容が3パターン予想されます。

  1. ドメインエイジの重要度が上がった。
  2. 更新頻度の重要性が下がった。
  3. ドメインエイジや更新頻度は評価対象から除外された。

被リンクの強化

被リンクが重視されている傾向がみられます。
信憑性の高いサイトから被リンクを受けているページの検索順位が上がり、逆に個人運営サイトのページは検索順位が大幅に下がりました。

主要記事の評価が落ちると、他記事に向けて貼られている内部リンク効果が弱まるので、サイト自体の評価が落ちる可能性が高くなります。

共起語の優位性

狙いのKWに付随する多くの語句が検索エンジンに認識されやすくなり、検索結果に複数のページが表示されるようになりました。

今回のアップデート内容を総評すると、Googleのユーザー検索意図把握能力が上がり、ページ単位の質を今まで以上に細かく評価するようになりました。

ページ評価の際は、情報の信憑性やサイトの独自性を重点的に考慮するようになり、直帰率滞在時間や記事内のリンククリック率などが重視される可能性もあります。

今後のSEO対策

資料の前で考える男性
今回のアップデートを受けて、今後どのようにSEO対策をすればいいのか?

結論、ユーザーを第一に考え、コンテンツの質を今まで以上に充実させることが一番重要です。

3月21日、Google公式Twitterより、「素晴らしいコンテンツを構築することに集中し続ける以外に、順位が以前よりも下がったページへの対処方法はありません。」というツイートがされました。

コアアルゴリズムのアップデートは「検索品質の改善」を目的としており、ユーザーを第一に考えて検索順位を決定しています。

Googleの裏をかくような施策はさらに通用しなくなり、ユーザーに寄り添ったコンテンツを作ることが一番のSEO対策となります。