ここ数年で、対応必須と言われ始めた「常時SSL化」をみなさんはご存じでしょうか?
SEOにも大きく影響するため、Web担当者なら必ず知っておくべき項目です。
「聞いたことはあるけど、内容はいまいち理解できないし、特に対策なんかはしてません」
なんて人は、かなり危険ですよ!
この記事では、常時SSL化の基礎知識からSEOに与える影響、導入するメリット・デメリットを初心者向けに分かりやすく解説します。
常時SSL化の知識を習得したい人や、まだ対策が済んでいないという人は、必ずチェックしてくださいね。
常時SSL化とは
常時SSL化とは、セキュリティを強化するためにWeb上のデータ通信を暗号化することです。
従来まではクレジットカードの情報など、個人情報の入力ページで主に導入されていましたが、ここ数年であらゆるWebサイトで常時SSL化が進められています。
2019年現在、Googleの検索結果に表示されるサイトのうち、9割以上が常時SSL化にしているという情報もあるほど、常時SSL化は当たり前の時代となりました。
ちなみに、SSL化されているページと、そうでないページの見分け方は簡単で、サイトURLの先頭部分を見れば一発で見分けられます。
URLが「http」から始まるWebページはSSL化(通信の暗号化)がされていません。
URLが「https」から始まるWebページはSSL化済みであるため、ユーザーが安心してそのWebサイトを利用できます。
常時SSL化がSEOに与える影響(Google推奨)
2018年ごろから、SSL化されていないWebサイトに対してGoogleから警告が表示されたりと、常時SSL化が必須の時代になってきましたが、実際にSEOに与える影響はどうなのか解説します。
実は、Googleは2014年にHTTPSをSEOの指標のひとつとして採用しています。
Googleの公式サイトでも、下記のような記述があります。
Google では過去数か月にわたり、Google のランキング アルゴリズムでのシグナルとして、暗号化された安全な接続をサイトで使用しているかを考慮に入れたテストを実施してきました。この実験ではよい結果が得られているため、ユーザーがもっと安全にサイトを閲覧できるよう、すべてのサイト所有者の皆様に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えています。
引用元: Googleウェブマスター向け公式ブログ
常時SSL化が導入されているWebサイトは、Googleの検索エンジンから「ユーザーが安心して利用できる、信頼のおける安全なコンテンツだ」と認識されるので、当然SSL化されていないコンテンツよりも高く評価されますので、検索順位争いで競り勝てるのではないでしょうか。
また、先ほども伝えましたが、SSL化されていないWebサイトにアクセスすると、ユーザーに「保護されていない通信」といった類の警告がが表示されます。
こんな警告が出てくるとユーザーからするとセキュリティ面で心配になり、ページ離脱する人も少なくは無いでしょう。
このことからも、httpからhttpsにした方が検索順位の向上に良い影響を与えると言い切れます。
混合コンテンツも淘汰される
2019年10月3日に、Googleのセキュリティブログで「混合コンテンツを段階的にブロックしていく」旨を発表しました。
混合コンテンツとは、サイトURLはSSL化(https)されている状態にあるが、挿入されている動画や画像や外部リンクなどのURLがSSL化されていない、いわゆる2つのURLが混合している状態のことをさします。
そして、今回の発表の「混合コンテンツをブロックしていく」というのは、SSL化されていない動画・画像・外部リンクが表示されなくなるということです。
※動画や外部リンクは2020年1月からブロック開始
※画像は2020年2月からブロック開始
なのでサイトURLのSSL化は当然のこと、サイト内に挿入されている素材も全てSSL化して、ブロックされる前にできるだけ対策を進めておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
Webサイトを運用していく上で、SSL化は当たり前の時代となりました。
2020年には混合コンテンツも影響を受け始めますので、Webサイトを守るためにも、いまのうちから早めに対策しましょう!