Web担当者なら一度は目にしたことのある「canonicalタグ」。

存在は知っているけど、具体的な意味や必要性、使用方法などを完璧に理解している人は少ないと考えられます。

この記事では、canonicalタグのSEOにおける必要性から、具体的な記述方法まで徹底解説します。

Webサイトを最適化するために必須のスキルなので、ぜひこのタイミングで習得してください!

canonicalタグとは

4人の兵隊
canonicalタグとは、サイトのページ内容が複数重複もしくは類似している場合に、Google検索エンジンからの評価が分散しないように正規URLを検索エンジンに知らせるタグのことです

一言で表すと「URLの正規化」ですね。

301リダイレクトとの違い

よく「301リダイレクト」と混同されがちですが、厳密には違います。
(重複コンテンツを防ぐという目的は同じですが、、、)

基本体に、301リダイレクトを使用してURLの正規化を図れば問題ありませんが、サーバーによっては301リダイレクトを設定できないものもあります。

そのような場合にcanonicalタグを記述して、URLの正規化を図ります。

ただし、効果にも若干の違いがあります。

301リダイレクトを設定すると、有無を言わさず強制的に1つのURLに転送しますが、canonicalタグは強制的に転送するわけではなく、あくまで正規化したいURLを検索エンジンにお知らせするといった感覚です。

canonicalタグを使用するケースは、下で詳しく解説します。

canonicalタグを使用するケース

パソコンで仕事をする男性
canonicalタグを使用するケースを紹介します。

ざっとこんな感じ。

  1. httpsとhttp、wwwありなしでアクセスできる
  2. サイズやデザインが違うだけでページ内容が類似している
  3. 301リダイレクトを設定できないサーバーを利用している
  4. スマホサイトとPCサイトでURLが違う

httpsとhttp、wwwありなしでアクセスできる

同じサイトであるにも関わらず、httpsとhttp、wwwありとなしのURLが存在しておりアクセスできてしまう場合は、サイトの評価を統一するためにもURL正規化が必要です。

サイズやデザインが違うだけでページ内容が類似している

よくあるのが、ECサイトで商品のサイズや色違いごとにページを作成しているケースです。

そのまま放置しておくと、重複ページと判断されてしまう可能性があります。

301リダイレクトを設定できないサーバーを利用している

先ほども記述しましたが、サーバーによっては301リダイレクトが利用できないケースがあります。

その場合、canonicalタグでURLの正規化を図りましょう。

スマホサイトとPCサイトでURLが違う

ページデザインの関係上、コンテンツ内容は同じでもスマホサイトとPCサイトのURLが異なるケースも、canonicalタグが必要です。

canonicalタグの記述方法

HTMLのコーディング
canonicalタグの記述方法を解説します。

正規のAページと、重複しているBページが存在する場合を例に考えてみます。

AページのURL
https://Apage.com/

BページのURL
https://Bpage.com/

下記のように、Bページのheadタグ内にcanonicalタグを記述するだけでOK!

HTML
<head>
<link rel=”canonical” href=”https://Apage.com/” />
</head>

SEOにおける必要性

SEO
canonicalタグは、SEOにおいて重要な役割を果たします。

理由は、同じサイト内に重複ページが存在していると、どのページを評価して検索結果に優先して表示させればいいのか判断できなくなり、評価が分散してしまうからです。

評価が分散してしまうだけでなく、重複コンテンツとしてさらに評価を下げられる可能性まであります。

なので、サイト全体を正しく評価してもらうためにもcanonicalタグや301リダイレクトを使用して、重複コンテンツを解消することが大切です。

リダイレクトについてまとめた記事も、ぜひ参考にしてくだい。
>Webサイト運用者必見!301・302リダイレクトの違いと設定方法を解説!

canonicalタグの間違った使い方

止まれの標識
最後に、canonicalタグの間違った使い方を紹介します。

  1. 複数ページにまたがるコンテンツの 1 ページ目を rel=canonical のリンク先とする
  2. 絶対 URL のつもりで相対 URL を記述してしまう
  3. rel=canonical を意図しない形で指定している、または 2 つ以上指定する
  4. カテゴリ ページまたはランディング ページで特集記事への rel=canonical リンクを指定する
  5. body>タグ内に rel=canonical を入れる

上記が、すべて間違った使い方です。

詳しくはGoogleウェブマスター向け公式ブログに記載されているので、時間があるときに見ておくことをオススメします!

まとめ

canonicalタグを正しく記述し、URLを正規化することはWebサイトのクオリティ向上につながります。

もし重複ページが存在していたり、複数のドメインでアクセスができる場合は、いますぐURLの正規化を図りましょう!