生物学的にも、人は集中力を持続させることが得意な生き物ではないと言われています。
しかし、現代社会では、個人の集中力を発揮して仕事に取り組み成果をあげることが求められています。
時代は「集中力」をスキルとして必要にしているということですね。
そこでこの記事では、ビジネスマン向けに「仕事の質を上げる集中力の高め方」についてお話したいと思います。
仕事で高いパフォーマンスを発揮し続けるために、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
集中力とは
まず集中力とは、ある1点に意識を向けることをいいます。
- 明日のプレゼンに集中する
- 今期のプロジェクトに集中する
- 企画書立案に集中する
などの用途で使用されます。
特定の物事に気持ち・注意・意識を集中させる能力が「集中力」です。
どうして集中力がきれるのか
実は、そもそも集中している状態とは、脳科学の観点からみると不自然な状態だと言われています。
自然界で集中力を発揮するときは、天敵から自分の身を守るときなので、周囲に気を配って緊張状態の中にある事を意味します。これはむしろ注意が散漫している状態で、私たちが考える集中力とは真逆の状態と意味を持ち合わせています。
「本来集中力とは緊張状態のなかにいる事を意味する」なんて言われると、人が集中力を持続できない生き物だという事にも納得がいきますよね。
人が集中力を保てる時間
人が集中力を持続できる時間は、最大で40分と言われています。
人の集中力は、脳の前頭葉から出るガンマ波の値が集中力の目安になると言われており、このガンマ派の数値を利用した人の集中力の持続時間を計測した実験では、人は40分を境にガンマ波の値が急激に下降したと言われています。
数値が高い状態が集中力が高まっていることを示すので、この実験から、人間の集中力が持続できるのは最大でも40分ほどであると考えられるようになりました。
業務効率化に繋がる集中力の高め方3選
集中力が高いと、短い時間の中で大きな成果を出すことができます。
しかし集中力は持続できるものではないので、高い成果を出し続けるためには、必要なときに最大限の集中力を発揮することが必要になります。
ここからは、業務中に実践できる集中力を高める方法を紹介していきます。
務効率化に繋がる集中力の高め方①:時間を決めて休憩を取る
決められた時間で集中力を高めてパフォーマンスを発揮するには、適度に休憩や休息を取ることが有効です。
例えば、60分持続して仕事をするよりも、40分で休憩を取るなどして仕事をしたほうが集中力は高くなり高いパフォーマンスが期待できます。
また睡眠不足も集中力の低下を招く原因ですので、毎日十分な睡眠を取って疲労を溜めないよう心がけてください。
務効率化に繋がる集中力の高め方②:シングルタスク
集中力とは、ひとつのことに気持ちや注意を向けることで発揮できる能力でしたよね。
そのためマルチタスクではなく、シングルタスクで業務に取り組む環境づくりも必要になります。
多くの業務を一度にこなすマルチタスクでは、注意が散漫になってしまうため集中力を発揮した高いパフォーマンは期待できないでしょう。
また、視覚や聴覚を刺激されることも集中力が途切れる原因と言われているので、視覚や音も遮断できるスペースで業務を行うのも集中力を高めるのに有効といわれています。
務効率化に繋がる集中力の高め方③:作業興奮を利用する
人には「作業興奮」という性質があり、とりあえず仕事を始めることで集中力が上がっていくというものがあります。
このとき、「3、2、1!…」など、自分で決めた掛け声で仕事を始めることをルール化すると一種の催眠術で集中力が向上すると言われています。
ですが、人は次の行動を起こすまでに6秒以上の時間があくと動きににくくなる性質も持ち合わせています。そのため、これを実行するときは6秒以内で業務をスタートさせられる掛け声にするようにしましょう。
務効率化に繋がる集中力の高め方④:集中力の高い人の近くで作業する
集中力を高めるためには、集中力が高い人、または高まっている人の近くで仕事をするのも有効です。集中力が高まっている人の近くで作業をするだけで、自分の集中力も向上することが分かっています。
反対に仕事に怠惰な人の近くで仕事をしてしまうと、自分も同じように作業効率が低下するといわれているので、こちらのシチュエーションは可能な限り避けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今すぐにでも実践できる方法ばかりでしたよね。
集中力の高さによって、仕事のパフォーマンスが左右されると言ってもおかしくありません。いつでも高い集中力を発揮し、パフォーマンスを安定して出すことができるようになれば圧倒的な成果を生み出すことができます。
ぜひ、今日から取り組んでみてくださいね。