「DMP」という単語を聞いたことはありますか?
単語すら知らない、もしくは聞いたことはあっても意味は知らないという人がたくさんいることでしょう。
この記事では、DMPの基礎知識や仕組み、運用方法までを初心者向けに解説します。
なので、この記事をぜひ活用してください!
DMPとは
DMP(Data Management Platform)とは、デジタルマーケティングを目的として、データ収集・管理を行い、顧客とのコミュニケーションを最適化するために使用されるプラットフォームのことです。
従来のデジタルマーケティングでは、WebサイトやWeb広告、メールマガジンなどの様々なデータをそれぞれ別々に蓄積していました。
が、DMPを導入することで各媒体で実施している施策を一元管理することで、顧客一人ひとりに対する施策を最適化できるようになります。
DMP活用の一例をあげると、企業のECサイトから商品購入した顧客が、それ以降数ヶ月間ECサイトに訪問しなかった場合、バナー広告やメルマガで追撃するなどができます。
DMPの種類
DMPには、「オープンDMP」と「プライベートDMP」の2種類があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
オープンDMP
オープンDMPは、外部企業が保有する顧客の属性(性別や年齢など)やWebサイト行動履歴などのデータを蓄積しているDMPのことです。
「パブリックDMP」と呼ばれたりもします。
自社が持たない顧客のデータを大量に蓄積しているのでの顕在層を新たに発見し、新規顧客の開拓につなげることができます。
さらに、すでに自社の顧客になっている属性が、他社サイトでどのような行動をとっているかを把握できるため、既存顧客の興味関心を蓄積するのにも役立ちます。
プライベートDMP
プライベートDMPは、自社サイトの購買履歴や、Webサイト上のユーザー行動履歴、会員登録時に入手した会員情報(名前や住所などの個人情報)などなど、自社で独自収集したデータを蓄積・管理しているDMPのことです。
オープンDMPで取得できるデータより、顧客ひとりに対するデータが詳細なため、より適切なマーケティング施策を実施できるという特長があります。
DMPが果たす役割
DMPがマーケティング施策に果たす役割を簡単に紹介します。
※詳細まで覚える必要はなく、感覚で「こんな役割をはたしている」ということを理解しておけば問題ありません!
そもそもですが、広告配信の仕組みは下記のようになっています。
- ユーザーがWebサイトに訪問すると、SSPへユーザーに表示するための広告リクエストが届く
- SSPからDSPへ、ユーザー情報をもとにした広告リクエストを送信する
- DSPは届いたユーザー情報からより最適な広告を分析し、SSPに入札リクエストを送る
- SSPは各DSPから受け取ったリクエストの中で最高入札額の広告をユーザーに表示させる
DSP(Demand Side Platform)とは、広告を配信する広告主の費用対効果を高めるプラットフォームのこと
DMPは、保有しているデータをSSPとDSPに伝達することで、ユーザーごとに最適な広告を配信する役目を果たしています。
DMPを導入するメリット
DMPを導入する一番のメリットは、やはり「複数媒体に混在する大量の顧客データを一元管理」できる点にあります。
それぞれの媒体で蓄積したデータから、時間をかけてユーザー情報をかき集める必要がなくなり、管理も一気に楽になり、業務効率が向上する効果も見込めますね。
また、DMPに蓄積されているデータをもとに、ターゲットとなる顧客像の明確化もできるようになるので、クリティカルなマーケティング施策を実施できます。
まとめ
いかがでしたか。
DMPどれだけうまく活用できるかで、マーケティングの質は大きく変わります。
「ユーザーに対して適切なマーケティング施策が思いつかない!」という人は、いますぐDMP導入を検討してみましょう!