アメリカで発展したマーケティングオートメーションですが、近年の多様化する日本のマーケティングにおいても欠かせないツールとなりました。

マーケティングオートメーションというツールには、一体どんな機能があるのか。

また、マーケティングオートメーションを導入することでえられるメリットとはどんなものがるのか。

ここでは、マーケティングオートメーションにまだ馴染みのない方でも分かるように、ツールの機能や、導入することで得られるメリットについて解説していきます。

マーケティングオートメーションとは

話す男の人
マーケティングオートメーションとは、これまでのマーケティング業務をより効率的に実施するために、時間・コストのかかっていた業務を自動化する仕組みづくりのことをいいます。

マーケティングオートメーションの導入に成功すれば、低コストで効率的に売り上げを上げていくことが可能になります。

マーケティングオートメーションの機能

マーケティングオートメーションのツールには、主に下記機能が搭載されています。

・オウンドメディア/ランディングページ作成機能
・登録フォーム作成機能
・WEBサイトへのアクセス管理
・リード情報の管理
・統計情報の蓄積
・アクセスログ収集
・スコアリング機能
・メール配信機能

どの会社のマーケティングオートメーションのツールを使用するのかによって、搭載機能の内容が変わってはきますが、多くのマーケティングオートメーションには上記の機能が搭載されています。

マーケティングオートメーションを選ぶさいには、どういった機能が搭載されているのかを一度確認してみるといいかもしれません。

マーケティングオートメーション導入で得られるメリット

マーケティングオートメーションを導入することで、下記3つのメリットが期待できます。

・業務効率化
・施策の効果可視化と最適化
・収益の向上

マーケティングオートメーションのツールには、様々な業務の自動化を可能とするので、必然的に業務効率化を図ることが出来ます。

データを蓄積し、顧客の購買行動のデータなどを全て数値で確認できるため、施策効果の確認後さらなる最適化を図ることが可能です。

また、マーケティングオートメーションのツールを営業とマーケターのハブにして、同じ目標に取り組む環境を作り収益成長を加速させることも可能です。

マーケティングオートメーション導入成功事例3選

人が握手をしている
実際にマーケティングオートメーションを導入した、国内と海外の企業の成功事例をご紹介いたします。

一体どんな目的でマーケティングオートメーションを導入し、どんな効果を各企業は得たのか。

実際にみていきましょう。

成功事例①:ソニー不動産株式会社(現:SRE不動産)

ソニー不動産株式会社は、事業拡大に伴うプロモーションのPDCAを高加速させる目的でマーケティングオートメーションのツールを導入しました。

ツールに搭載されていた、入力フォーム作成機能を使用し業務効率化を実施。

また、ツールを使い、マーケティング部門と営業部門のハブも行いました。

結果として、他部門の足並みを揃えて業務を進めることができ、顧客反響数は半年で2.5倍に増加、PDCAサイクルも高速化でき、新サービスの開発期間も当初予定していた1/3に短縮することに成功しました。

成功事例②:Warner Music Group社

Warner Music Group社は、世界3大レーベルの1つといわれているアメリカのレコード会社です。

Warner Music Group社も、プロモーションを強化するためにマーケティングオートメーションを導入しました。

ツールに搭載されたWEBサイト作成機能を利用し、新規サイトの構築。

また、SNSとツールを連携させ顧客の購買行動データを蓄積し、そのデータを基にコンテンツの作成にも力を注ぎました。

結果としてTwitterは約4,000ツイート、Youtubeの動画は34,000回再生され、チャンネル登録も8,000件されるなど成果を出すなどの成功をおさめました。

成功事例③:G6hospitality社

G6hospitality社はアメリカでホテル事業を行っている会社で、マーケティングオートメーションの導入目的は、シンプルに売り上げの向上でした。

ツールを使用したビッグデータの理解と、セグメント分けで算出された、今までアプローチしていなかった顧客に対してアプローチを実施。

結果、PCやスマートフォンのコンバージョン率が50%向上し、デジタル収益のシェアも50%の増加を達成しました。

マーケティング>オートメーション導入時の3つの注意点

赤ペンでチェックと書かれている紙
最後にマーケティングオートメーションを導入していくにあたって、注意すべきことを挙げていきます。

注意点①:十分な顧客情報を確保してからの運用

サンプル数や、顧客情報があまりにも少ないと、どれだけ高度な分析機能を使用したとしても、正確な分析が出来ない可能性があります。

情報が多い分には問題はありませんが、中小企業など、情報・データ量に心配がある方は一度ツール導入前に相談した方がいいかもしれません。

注意点②:全ての工程を自動化にはできない

マーケティングオートメーションは、マーケティングにおける全ての工程・プロセスを自動化してくれるツールではありません。

マーケティング戦略において重要な部分は、マーケターの手や頭で行う必要があります。

企業や、マーケターによって、マーケティング戦略で重要視している箇所は違うと思います。

「どこを自動化し、どこは人の手でやるのか」をしっかり考えるようにしましょう。

注意点③:導入後から効果が出るまでに時間がかかる

どれだけ優れたマーケティングオートメーションのツールを導入したとしても、すぐに効果が出るわけではありません。

組織でのツールの運用に慣れる必要もありますし、必要によっては微調整や改善を加える必要があります。

確認や改善を繰り返し行い、初めて最適化が構築されることを覚えておきましょう。

マーケティングオートメーションとは:まとめ

WEBマーケター
マーケティングオートメーションとは一体どんな機能があり、メリットをもたらすのか。

少しはイメージしていただけましたでしょうか。

最適なマーケティングオートメーション化を実現すると、企業が生まれ変わるほどの利益をもたらすことが可能です。

会社にとってマーケティングオートメーションというツールが有益となるかどうか、この機会に一度考えてみてはいかがでしょうか。