マーケティングについて調べると、必ずと言っていいほどセグメンテーションという言葉がでてきます。
普段の生活の中では馴染みのない言葉ですが、セグメンテーションはマーケティングの”入口”ともいえるほど重要なものです。
当記事では、マーケティングにおけるセグメンテーションを中心に、ターゲティング、ポジショニングとの違いも交えて解説していきます!
マーケティングにおけるセグメンテーションとは
マーケティングにおけるセグメンテーションとは、市場において同じ性質、ニーズ、特徴を持つグループに分けることです。
“セグメントを分ける”、”セグメントを切る”なんて言い方もします。
このセグメンテーションを調べると、必ずといっていいほどターゲティング、ポジショニングの話が出てきます。
これはマーケティングの基礎と言われるSTP分析が、セグメンテーション(Segmentation)、ターゲティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning)をもとにしているからです。
簡単にセグメンテーションとターゲティング、ポジショニングの違いをまとめてみます。
- セグメンテーション:市場において同じ性質、ニーズ、特徴を持つグループに分けること
- ターゲティング:市場の細分化を行った後、その市場に対してターゲットを絞ること
- ポジショニング:ターゲットに対して、自社商品を他社商品と比べて差別化をおこなうこと、独自性。
ここではっきりとお伝えしたいのは、STP分析を字面で理解し、マーケティングを実践しても、ほとんどの場合失敗に終わるということです。
大切なことは、なぜそれが必要なのかを根本から理解することです。そのために、まずはマーケティングの入口となるセグメンテーションをしっかり理解していきましょう。
セグメンテーションの目的を理解する
セグメンテーションをする目的を考えてみましょう。
セグメンテーションをすると、購買に繋がる可能性が高い人たちに効果的にアプローチをすることができる、ここが重要です。
例えば、副業をしたいという人たちに向けて、何か投資商品(情報)を提案するとします。
副業といってもアフィリエイトや投資、転売、YouTubeなど様々ですよね。副業という大枠の中で、投資商品を提案しても響く層は限られるでしょう。
そのため、副業の中でもさらに投資に興味があるグループに分けていきます。さらに、投資の中にFXや株、仮想通貨、不動産投資というように属性を分けることができますね。
上記のように、どんどんグループを細分化していき、投資商品(情報)により興味を持ってもらえる層に対して、効果的にアプローチをしていく。
これこそがセグメンテーションをする目的となります。いわば、先ほどご紹介したターゲティングの土台作りをしているわけですね。
なお、ターゲットティングについて重要なことは、こちらの記事(【マーケティング】ペルソナ設定の落とし穴)で詳しく解説しています。
セグメンテーションの4R
セグメンテーションは先ほどのように、いくらでも細分化をしていくことができますが、細かくし過ぎることがマイナスとなることもあります。
一般的にはこれからご紹介する4Rに当てはめることで、不要な細分化を防ぐことができます。
Rank(優先順位)
セグメントを重要度によってランクづけすることで、どのセグメントに対してアプローチすることが売上最大化につながるかが見えてきます。
Realistic(規模の有効性)
セグメントが十分な規模、収益可能性があるかを考えます。売上につながらないセグメントにアプローチをしても費用対効果は悪くなってしまいます。
Reach(到達可能性)
ユーザーに商品や情報、サービスを届けるための難易度を考えます。
Response(測定可能性)
ユーザーの効果が測定できるかを考えます。効果を測定できない場合、その後のマーケティング戦略を立てることが難しくなるといえるでしょう。
以上、4Rについて簡単に紹介しました。
一流のマーケターは、この4Rは無意識的に考えてセグメンテーションをおこなっています。最初のうちは、4Rに当てはめて整理をしてみるといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
セグメンテーションの意味や目的をしっかりと理解することで、その先のターゲティングもズレることなく、効果的なアプローチが可能となります。
セグメンテーションは、最初はイメージがしづらい部分ですが、マーケティングにおける”入口”となる部分ですので、必ず知っておいてくださいね。